| 廻間町の家_引き渡し
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プロジェクトの引き渡しを迎えると

 

 

張りつめていたものから解き放たれる気持ちで、色々とこみ上げてくるものがあり

 

 

そのこみ上げてくるものを抑えようとお酒片手に今、これまでの写真を見返しているわけですが

 

 

データの記録からするとそれは2年以上も前の写真で、ここに建築を建てるにあたって市の窓口へ相談が始まったのはおよそ3年前のこと。

 

 

 

 

 

 

特別な許可を得ないことには建てられない地域で、許可を得られるかは進めてみないとわからない。

 

 

本当にここに建築をつくることができるのか、半信半疑のまま

 

 

もしかしたら不可能かもしれないけど、力を貸してほしいと構造家、施工者を募ってこの日を目指してきた。

 

 

 

 

施工者は珍しく、はじめましてな方々だけれど

 

 

技術が相当なものと名高いので以前から存じ上げてはいたが、こうして仕事を共にすると技術よりもその心意気というか

 

 

建築に対するモチベーションの高さに驚きました。

 

 

僕ら設計者と施工者は、その建築に対するモチベーションは違って当たり前と思っていたけれど

 

 

むしろ超えてくる勢いで、職人ひとりひとりの作品に携わるものとしての想いがヒシヒシと伝わりました。

 

 

こんなに大変な工事なのに終始楽しそうに、目を輝かせて、見たことのない景色を前にワクワクしているようで。

 

 

 

 

 

 

 

建てるための許可が出そうだと朗報が出たのが今からおよそ1年前

 

 

許可はいいけど、そもそも技術的に施工が可能なのか。

 

 

ときには車で往復4時間かけ材木加工場で出向き、建てるための作戦会議は着工の何カ月も前から始まっていた。

 

 

 

このプロジェクトがいかに最良の状態で竣工を迎えることができるか。関わって頂いた皆が同じ方向を向いてご尽力頂いたと思います。

 

 

 

きっと僕が現場で写真を撮り続けて感じたこと以上の見えない努力と見積り金額には含まれない多大なる労力があっただろうと感じています。

 

 

 

この恩は別の形でお返しすることは今後の目標として掲げさせて頂き

 

 

 

面と向かって感謝申し上げるのが少し、こっ恥ずかしいので

 

 

 

そのうちこのブログを見てくださるでだろう施工者ご本人様に向けて、この場を借りて感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

奇跡的に建築の許可を得て、奇跡的に施工者が揃い、今日無事に引き渡しを迎えることができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めでたしめでたし。

 



2022年11月12日



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