| 旭ケ丘の家_お引き渡し
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見えない先に向かって無我夢中で走り続け

 

 

まだまだ先だと思っていたが、気が付いたらゴールテープを切っていた。

 

 

 

 

今の気持ちを表現するなら、そんなところです。

 

 

 

 

 

今まで設計監理をさせて頂いたどの物件も同じように、毎度お引き渡しというのは一旦の区切りとして

 

張りつめていた緊張感がスッと解かれるように、大切に育ててきた我が子が旅立つような、そんな気持ちになります。

 

 

 

 

「手のかかる子ほどかわいい」という表現を聞いたことがありますが、建築もそれに近いものがあるような気がして

 

 

大変な設計や施工を施主・設計・施工者が一丸となって乗り越えることで、皆それぞれに愛情が生まれ自身の関わった施工に誇りを持ってこの経験を語ることができる。

 

 

 

施工中から竣工まで職人さん皆さんの表情を見ていると、それとなくそんな気持ちが読み取れるし、今日会った職人さんからも嬉しい言葉を頂いた。

 

 

 

 

 

この眺望を獲得するために、おおよそ2年程前からクライアントと共に設計を始め

 

 

敷地や周囲の環境から読み取れるだけの情報を頼りに、きっとこの場所なら他にはない建築を、クライアントが求める住環境をつくることができると

 

 

見えない先を信じてここまで進んできた。

 

 

 

 

初めてこの敷地を訪れたときはその全貌をつかむことができず、生い茂る草木でこの眺望も見えていなかった。

 

 

敷地内に立ち入ることすら困難な状況で、その先がどうなっているのかつかめない。

 

 

 

 

調べると法規や規制もなかなかなもので、ここに建築が建つための方法はすぐに絞られ

 

 

 

信頼する構造家、信頼する施工者を集い、そのお力添えを頂いたお陰様で本当に良い建築をつくることができました。

 

 

 

 

 

 

先日の内覧会にお越し頂いた皆様ありがとうございました。

 

 

同業の方々とも楽しくお話しすることができ、この建築についてゆっくりと話す良い機会となりました。

 

 

 

 

 

 

こういう緊張感が急に緩むときは大概風邪をこじらす。

 

 

少々怪しい兆候があるけれど、まだ風邪をひくほどの余裕がないので

 

 

 

 

お待たせしてお時間頂いている次の設計とも、じっくりと向き合っていきましょう。

 

 

 

 



2022年5月19日



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