三重県菰野町に建つ農小屋。
計画地である川北は市街化調整区域に属する山々に囲まれた自然豊かな場所。
敷地は200坪にも及ぶ大きな畑でありこれまで建物が建つことのなかったこの場所に日常を過ごすための「住宅」の設計が求められた。
開発許可など幾多の許可を経てつくるこの計画は、この場所に唐突にできる「住宅」ではなく、これまでと変わらない環境をつくりながら時代の変化にも順応していく。動的で大らかな建築を目指した。
これまでと変わらない農作業をするための「屋根」
これからの住環境を整えるための「床」
この2つのエレメントを分節化された別の建築として存在させることで単なる「住宅」でなく、常に新旧の関係を持ち時代によってその用途をシームレスに変化することのできる「動的な小屋」となった。