
愛知県春日井市内で設計を進めてきた「廻間町の家」が着工し、地盤改良工事がスタートしました。
まずは無事に着工できたことにホッとしている。
問い合わせを頂いて初めて敷地を訪れてから間もなく2年が経つ。
いくつもの案を繰り返しプレゼンさせて頂いたわけでは全くなく、1stプレゼンをとても気に入って頂き変わることなくブレることなくここまで進んできました。
この2年間、ひとつの案をじっくりと設計させて頂いたわけですが
その間に世界の情勢が一転し、日常生活の常識が変わり、ウッドショックなどとネーミングされた事態に脅されましたが
この建築にはおよそ100坪の面積を持つ屋根が必要。
100坪の大屋根をつくりたいというよりはそれだけの面積がないと許可が下りない。
ある種、この一風変わった条件と周辺環境がこの建築を生み出しました。
木材が無いと言われていたピークであったあの頃、内心不安な気持ちもありながら着実に一歩ずつ進んでいよいよ着工。
これもひとえに良心的で、協力的で、僕らが向かう先に賛同して頂いた工務店のお陰様。
着工前からひしひしと感じるその良心に感謝しかないです。
実は初めましての工務店。
初めましてはリスクを伴うので警戒することが多いですが、今回はむしろいつかご一緒にお仕事がしてみたいと思っていた名前を知る方々。
着工して間もないですが、既にこの方々で良かったと
この建築はこの方でないと実現しないのではと、既に感じています。
非常に繊細で高い技術が必要になりそうですが
2次元の平面図など全く意味をなさず
施工者も僕もお互いに3次元モデルを正確に起こし、基準値からの高さを計測。
建てるシミュレーションを何度もしながら必要な情報を共有し合い、建て方までの準備が進んでいます。
なんと表現して良いか、施主・施工者・設計者が同じ方向を見て「人」と仕事をしている。
きっとこれからの現場が楽しくなる。
ところで、本当は別の話題でブログを描くつもりが
施工者の話題でいっぱいになってしまったので、その話しはまた今度。
2022年2月19日
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