三重県で現場を進めさせて頂いている店舗
先日めでたく上棟し、建築が建ち現れたことでこれまでCGや図面で検討したきたイメージをいざ判断するフェーズへ突入。
クライアントをはじめ現場監督や職人、みんなで意見を出し合って納め方のパターンをいくつか仮で施工してみる。
まじまじと見ないと気が付かない些細なことかもしれないけれど、それが0mmなのか1mmなのか。なぜそうしたのか自信を持って答えられるようにしておきたい。
それぞれの見せ方や視点があるので当然意見は分かれるが、お互いの理由を聞いてなるほど。それであればとみんな納得。
正直、どの選択をしても間違いはなくてそれぞれの良さがあるのですが
僕としてはこの「みんなで納得して決めた」ということが大切で、そういう現場は僕の図面以上に現場でアップデートされてより良くなる。
何より皆が当事者意識で熱い想いを持って取り組んでいることがひしひしと感じるし
もはや図面上どうだとかそういうレベルの話しでなく、このプロジェクトを通して今後各々がどう活動していけるかを自問自答する気概を感じる。
プロジェクトスタートから随分時間が経ち、施主・設計・施工者が同じ方向を向く良いチームになってきた。
やはりこうなるにはある程度時間を掛けることも必要で
良い建築をつくるのに時間が掛かってしまう、というよりは時間を掛けてお互いの信頼関係を築いた結果が良い建築になるように最近は思う。
思い返せば、これまで引き渡しをさせて頂いたクライアントの方々とその後も仲良くさせて頂いているのも、あの期間をじっくり向き合えたからなのかなと。
僕が一方的に提案をして設計をしてもきっと良いものにはならないので
何度も何度もプランや検討を繰り返しているうちに新たな発見やクライアントのポテンシャルをも引き出して建築をつくりたい。
打ち合わせを繰り返す中で新たな発見をして、案自体がまるっと変わること結構多いです。
特に1stプレゼンは初めましての挨拶のようなもので、実は今までのほとんどのプロジェクトが1stプレゼンの後にクライアントの言葉を聞いて案を切り替えてできたもの。
僕が要望を伺って敷地調査しただけでは出てこないものが、クライアントとの対話の中で生まれてくる。
建築はチームプレイなんです。
2022年7月12日
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