
先日の断熱施工後、残りの耐力壁の施工が完了し構造が固まりましたので
本日は東京から構造設計者にも来て頂き、いよいよ鉄骨トラスのジャッキダウンを行いました。
ジャッキダウンの方針を改めてまとめると
ジャッキを外した際の下がり値を事前に想定し、ジャッキダウン後の高さを水平に揃えることを目標に設定しました。
ジャッキダウン後にそれぞれが±0~+5mmとなるように、4か所の鉄骨トラスの先端を場所ごとに予め+10mmと+15mmに上げてから構造を固めました。
まずは本日のジャッキダウン前の測定値が+10mm、+15mmであることを確認して順番にジャッキを緩めていきます。
1か所ずつジャッキを外してしまうと負荷が集中してしまうので、4か所を少しずつジャッキを緩めながら随時測量器で数値を測定していきます。
無事に全てのジャッキを緩め終わり測定値をまとめるとこのような結果となりました。
X2通りのトラスはジャッキダウン前+10mm → ジャッキダウン後+9mm
X3通りのトラスはジャッキダウン前+15mm → ジャッキダウン後+9.5mm
X4通りのトラスはジャッキダウン前+15mm → ジャッキダウン後+9.5mm
X5通りのトラスはジャッキダウン前+10mm → ジャッキダウン後+7mm
どの箇所も想定の数値±0~+5mmまで下がることなく構造検査を合格することができました。
むしろ今は予定より少し上がった状態ですが、これから開口部のガラス、他部材の加重や生活加重が加わることで+5mm程に落ち着くかと想定しています。
ガラスや生活加重が加わっても±0までは下がらない計算ですが、+5mmで仕上がることは安全側として正しいと構造設計者の判断を頂きました。
事前に僕の方でも耐力壁の釘チェックは行っていますが、構造設計者による2次チェックを行い是正無しで合格を頂くことができましたので本日の構造検査を終えました。
2022年2月24日
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